ヨーロッパの人々が、キズのついた家具や無垢のドアを、思い出とともに、
伝統的に大切にしているのは有名な話です。
アンティークな家具などは、天然木で作られているから、使えば使うほど味わいが出て、
それがまた多くの人を惹き付けているのではないのでしょうか。
天然木が見てきた、何十年、何百年の時に思いをはせれば、キズのひとつひとつに
ドラマがあることが想像できますよね。
最近、新品なのにわざわざハンマーでキズを作り、使い古した雰囲気の商品を楽しんでいる人も増えています。
古民家で感じる、あの独特の味わいがいい例ですが、天然木の住まいは、暮らしの歴史がしみ込んでいくように、
年を追うごとに味わいが深まり、価値が高まっていく住まいになります。