天然木の家では夜、寝静まったときに、
まるで木がなにかを語りかけてくるように「ピシッ」と音がすることがあります。
それは木が呼吸して、伸び縮みするために起こる音です。
呼吸とはいっても、乾燥状態で細胞が空気中にある水分を吸ったり、吐いたりする調湿活動をいいます。
まるで木が環境の変化を、私たちに知らせようと、話しかけてるみたいですね。
天然木の家の床は、冬に床板の間に少し隙間ができ、夏には元に戻ります。
これは冬に空気が乾燥すると湿気が吐き出して収縮し、夏は湿気を吸い込んで膨張するためです。
困ったものです。
天然木も人も素朴すぎて、複雑な人間関係の中では生きにくいものなのかもしれません。
自然のままに生きる、ちょっと変わった愛嬌のあるやつとしてつき合えばどうでしょう。